普天間基地はアメリカ海兵隊飛行場・機能と役割

普天間飛行場の機能と役割

普天間基地は、【普天間飛行場】と呼ばれることもありますが、正式名称は、【海兵隊普天間航空基地】(Marine Corps Air Station Futenma・MCAS FUTENMA)で、主に海兵隊のヘリコプター部隊の飛行場として使われています。
海兵隊」とはどのような部隊でしょうか?海軍との違いは?


米軍は、陸軍・空軍・海軍と海兵隊からなっています

米軍:陸軍・空軍・海軍・海兵隊

米軍は、「陸軍」「空軍」「海軍」の他に「海兵隊」があります。
陸軍」は、陸上戦闘を主任務とする軍隊
空軍」は、航空機・ミサイルなどにより、空中および宇宙における作戦を主任務とする軍隊
海軍」は、艦艇を主力として海上の防衛・攻撃を行う軍隊およびその軍隊です。

では「海兵隊」とは?海兵隊はもともとは海軍の陸戦部隊でしたが、それが独立して陸海空軍と同格となったものです。軍政上は海軍省の管轄下にありますが、軍令では海軍と同格です。海兵隊ができたのは1775年です。戦争が起こったら真っ先に行動するのはこの海兵隊か空挺師団でしょう。最近は対テロ部隊としても行動しています。


アメリカ海兵隊は大統領命令のみで作戦を実施できます

アメリカ海兵隊はアメリカ海軍の独立部隊で、上陸作戦・空挺降下などを任務とする部隊で、上陸作戦や即応展開などを担当する外征専門部隊で、世界の海兵隊の中で唯一独立した軍となっています。

海軍にはない陸戦用の兵器や戦車などを保有していますが、その替わり戦闘艦船は保有していません。揚陸作戦艦は海兵隊が上陸作戦を行う際の海上拠点となる船ですが、保有と運行は海軍が行います。さらに独自の戦闘機などの航空戦力をもち、空軍に頼ることなく地上戦において航空支援を得ることができます。

アメリカ海兵隊はヘリコプターのほか、戦闘機や攻撃機による独自の航空部隊を保有し、他軍に依存せずに航空支援任務を実施できる部隊です。世界最大のアメリカ海兵隊が国外で行動する場合、議会の承認が必要な他軍と異なり、「大統領命令のみ」で作戦を実施できるという特徴があります。アメリカ海兵隊はホワイトハウスや在外米国大使館での警備及び儀仗任務も担当しており、大統領専用ヘリの運用も担当しています。

普天間飛行場は、そのような使命をもつアメリカ海兵隊が、いつでも有事に対して出動できるように日々訓練を重ねるための訓練基地としての機能、ヘリコプター・固定翼機の整備・保管の機能・任務を担っています。



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