普天間飛行場による環境被害・電波受信妨害

環境被害の現状(雨水、油流出等)

米軍基地から派生する環境被害は、雨水流出、汚水流出、油流出があり、墓地や周辺住民の汚染につながるなど、二次被害が多く、基地周辺から多くの苦情が寄せられています。宜野湾市では被害防止のため米軍及び関係機関に要請し、その対策を講じるように求めています。

1972年(昭和47年)から2009年(平成21年)までの38年間で、普天間飛行場・キャンプ瑞慶覧・陸軍貯油施設からの宜野湾市内への被害だけで54件起こっています。

●油流出:12件
●ジェット燃料JP5漏出:13件
●雨水流出:3件
●洗剤流出:2件
●冠水被害:11件
●汚水流入:4件
●その他:9件(投石、黒煙、原野火災など)


2009年(平成21年)3月7日の沖縄タイムスによると、
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米軍に普天間飛行場北側のタンクからジェット燃料約3,000リットル(800ガロン)が流出していたことが6日、分かった。沖縄防衛局によると米軍の流出事故対応班が出動し、約260リットル(70ガロン)を回収したが、残る約2,700は未回収だ。基地外への燃料流出は確認されていないという。宜野湾市と県への通報は発生後から2日後だった。同市は6日、汚染土壌調査などのため、現場立ち入りを求める要請文を米海兵隊が外交政策部や沖縄防衛局などに送付した。

これに対し、伊波市長は、「通報の遅れは問題だ。一時的にせよ事故を隠していたことになる。未回収の燃料がどうなったのか、詳細な説明を求めたいとしている。
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とあります。住宅密集地帯に、頻繁にこれらの燃料流出事故があるので、周辺環境の汚染が心配されています。


電波受信障害・米軍機排気ガス被害

米軍機が市住宅地上空を飛行する度に、普天間飛行場周辺地域から家庭用テレビへの受信障害が生じる苦情が、市に相次いで寄せられています。

国は、2011年7月24日までにアナログ放送を終了し、デジタル放送に移行するとしていますが、既にデジタル放送テレビを購入・視聴している市民から「米軍が飛行するたびにデジタル放送テレビの画面が真っ暗になり、受信信号が途切れる」「デジタル放送録画テレビなどが全部消える」などの声が多く寄せられています。

市では、国に対し、原因究明や解決策の措置を要求していますが、今後2011年のデジタル放送移行までの期間制限もあることから早急に対応するべき問題と位置づけています。

また、普天間飛行場南側地区においては、飛行場側から吹いてくる風によって、米軍機から排出される排気ガスによる苦情も寄せられています。航空機から派生する臭気は航空機独特の臭いを生じるため、窓を閉めても隙間から臭いが住宅内に立ちこめて、住民は騒音と併せて大きな被害を受けています。宜野湾市では、施設を提供している国に対して、住民の健康への影響を調査し、改善するように求めています。

「基地被害110番」に寄せられている住民の声です。


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