「普天間基地@米軍飛行場がある暮らし」へようこそ!
このサイトは、沖縄県宜野湾市にある普天間基地移設問題の渦中、普天間基地の実態はどうなのか、周辺住民の暮らしぶりや生活環境はどのようなものか、当事者の本音など、多くの人が持つ素朴な疑問と現地の状況を「宜野湾市民の目線」ですっきりわかりやすい内容にしてご紹介しています。
普天間基地(普天間飛行場)の実情に焦点を当てることで、米軍基地による過重な負担を強いられている沖縄県・宜野湾市・普天間基地近隣住民の生活環境や暮らしに関心を持っていただくキッカケになれば幸いです。
普天間基地はどこにある?普天間基地の場所・位置
普天間基地は沖縄県宜野湾市の中心部にあります
【普天間基地】(ふてんまきち)がどこにあるのか、意外と知られていませんが、普天間基地の所在地(住所)は、沖縄県宜野湾市(ぎのわんし)の中心部にあります。
宜野湾市は、沖縄本島中南部の東シナ海に面しており、北には北谷町(ちゃたんちょう)、東には中城村(なかぐすくそん)、北東には北中城村(きたなかぐすくそん)、南東には西原町、南には浦添市(うらそえし)と面しています。また、那覇市から北に12km、沖縄市から南に16kmの地点にあります。
普天間基地は、【普天間飛行場】(ふてんまひこうじょう)と呼ばれることもありますが、正式名称は、【海兵隊普天間航空基地】(かいへいたいふてんまこうくうきち・Marine Corps Air Station Futenma・MCAS FUTENMA)で、主に海兵隊のヘリコプター部隊の飛行場として使われています。
他の海兵隊基地がキャンプ(Camp)野営地と名付けられているのに対し、航空基地(Air Station)と名付けられているのは、世界中の基地をつなげる戦略中継拠点として、格別の最重要基地とみなされているからです。
普天間基地は、海兵隊のヘリ舞台が駐在している米国外唯一の基地です。海兵隊基地のゲートは日本人の警備員が警戒していますが、普天間では空軍の嘉手納基地と同様に憲兵隊員が出入りする車両や人に目を光らせています。
【↑画像クリックで拡大】 MCASの看板が物々しい野嵩側ゲートで撮影
航空写真・地図で見る普天間基地
普天間飛行場は現在、基地の中央部を走る長さ2,800m、幅46mの滑走路を持ち、嘉手納基地と並んで沖縄におけるアメリカ軍の拠点となっています。普天間基地は宜野湾市の約25%を占めるほど広いのです。地図や航空写真で見るとよくわかりますが、滑走路がはっきり確認できます。
宜野湾市は普天間基地が中心にありドーナツ状になっています
上空からの写真や地図でもわかりますが、沖縄戦の激戦地だった「嘉数高地(かかずこうち)・嘉数高台公園展望台」から見学すると、宜野湾市のど真ん中に普天間基地があり、その周囲の土地に住宅がひしめき合っているのがよくわかります。
【↑画像クリックで拡大】 嘉数高台公園より撮影
嘉数高台公園は、普天間基地が見える場所として、観光名所・撮影ポイントにもなっています。
宜野湾市内には、小中高校と大学が合計18校あり、自治会や保育所などを合わせると120もの「公共施設」があります。米軍航空機の低空飛行と騒音公害で最も危険な小学校といわれる、普天間第二小学校も普天間基地に隣接した場所にあります。(鳩山首相も実際に見学)
また、消防車などの緊急車両は基地を迂回しないといけないため、市民の安全を守るために宜野湾市では、消防本部とは別に、市東部に我如古出張所(がねこしゅっちょじょ)、市西部に真志喜出張所(ましきしゅっちょうじょ)の計3箇所に消防署を置かなければならない状況になっています。
宜野湾市にあるのは普天間基地だけではありません
宜野湾市には、中央部にドーナツの穴のように存在している普天間飛行場(約4.805㎡)とは別に市の北部にキャンプ瑞慶覧(キャンプ・フォスターCamp Foster・約1.60㎡)として米軍基地が存在し、普天間基地と合わせると、全市域(約19.70㎡)の約33%を占めています。
普天間基地とキャンプ瑞慶覧の施設は、宜野湾市の都市計画やまちづくり・発展に大きな障害となっていることだけは確かです。